カテゴリー「環境」の記事一覧

明けましておめでとうございます。

昨年に引き続き金曜日は、2012年も世界の産業系のネタを中心に色々と書かせていただきたいと思います。

   

アフリカのモロッコあたりの国を中心に将来

“ヨーロッパ中に電力を輸出する国になる”

と言う壮大な構想を持っているそうだ。

その名は“デザーテック構想”

■欧州、中東、アフリカ… 脱CO2巨大プロジェクトのインパクト

国境を超えた巨大プロジェクトを、欧州企業が打ち出した。「デザーテック」だ。

アフリカ北部のサハラ砂漠に巨大な太陽熱発電所を設置し、地中海の海底ケーブルを通じて欧州に送電する。

2050年までに欧州大陸の電力需要の15%を賄う計画だ。

総事業費4000億ユーロ(約50兆円)という壮大な構想だ。

スイスの重電大手ABB、独シーメンス、独電力大手RWE、独ミュンヘン再保険、ドイツ銀行など 10社以上が参画する。

 

 

「デザーテック」構想による再生可能エネルギー電力主体の送電網のイメージ。
発電方法は左列上の赤い画像から太陽熱発電、太陽光、風力、右列上から水力、バイオマス、地熱。
2012年までに技術、財政、法制面でのFS調査を実施。既にモロッコ政府・エネルギー省と初期段階の立ち上げに関し、協議している。

 この構想はABBが90年代に発案し、北アフリカの再生可能エネルギーを欧州都市に送る詳細な設計を示していた。こうした長距離送電には同社の高圧直流(HVDC)送電技術が生かせる。

ようやく時代が同社の戦略に追い付いてきた。「気候変動問題は、当社のビジネスにかつてない追い風になっている。

長期的な事業なのですぐに利益に貢献しないが、環境分野での当社の評価を高める」と、ABBのジョセフ・ホーガンCEO(最高経営責任者)は言う。

引用:ECO JAPAN

アフリカにある巨大なサハラ砂漠に発電地帯を作ってしまおうという計画のようです。

総予算50兆円。魅力的な数字です。

実際のところ、何100兆円もかかりそうな話に感じられます。

 

このヨーロッパと北アフリカを跨いだ巨大プロジェクト。第一弾はすでに進み始めているようです。

 

■モロッコが再生可能エネルギーを輸出へ

 

モロッコが、太陽エネルギーなどの再生可能エネルギー事業に大きく舵(かじ)を切り始めた。

同国政府は2009年1月、太陽熱発電や太陽光発電などの太陽エネルギー発電設備を2020年までに少なくとも2000MW(メガワット)規模で導入する長期計画を発表

その第1段階として、モロッコの中央部に位置するOuarzazateに複数の発電設備をつくり、2014年までに500MW規模の発電を開始するのが当面の目標だ。

 

<モロッコ太陽エネルギー庁長官のムスタファ・バクリ氏>

―北アフリカで太陽エネルギー発電を行い、欧州に電力を供給する「デザーテック構想」などの広域プロジェクトにもモロッコは積極的に参加している。

国内の計画と欧州・北アフリカ地域の計画はどのような関係になるのか。

 モロッコ国内の状況に合わせてエネルギー計画を進めているが、一方でデザーテックや地中海ソーラープラン(MSP:Mediterranean Solar Plan)といった広域のアプローチにも積極的に参加している。

国内と広域の二つのアプローチは、不整合なものではなく、補完しあうものと考えている。

 もともとモロッコは、エネルギー面で見ると欧州に統合されている。

スペインとの間には1400MW(700MW×2)の連系線があり、さらに700MWの連系線を増設中だ。

これは2012年にも完成する予定である。つまり、日常的に欧州とは大規模な電力融通が行われている。

デザーテックや地中海ソーラープランのコンセプト(注:モロッコなど北アフリカ地域から欧州に電力を輸出するスキーム)も、そうした従来の枠組みの延長と位置づけることができる。

引用:Tech-on

 すでに北アフリカとヨーロッパは電力網でつながれているようで、これをいっそう強化し、あとはひたすらアフリカに発電所を作ろうと言う話。

この話はただ“ヨーロッパと北アフリカ諸国だけの話”ではないようで、

モロッコ自体、日本の発電技術にも期待しているようです。

<モロッコ太陽エネルギー庁長官の話の続き>

我々から見ると、日本は世界の中でも独自のポジションを持っている。

それは、エネルギー分野などにおける豊富な経験とノウハウ、イノベーションを起こす能力などだ。さらに日本は包括的なコンセプトの下、エネルギーや気候変動の問題に対して長期的に取り組んでいる。

先進国の企業の多くは、金融市場の言いなりになって短期的な戦略しか描けないが、日本の企業は10年後といった長期的な戦略で事業に取り組んでいると感じている。

日本側と2010年12月に結んだMOCでは、テーマとしてさまざまな技術を挙げている。

PVパネルの比較テストの方法、PVに関わる電力貯蔵技術、PVを電力系統網につなぐ際の系統安定化技術などである。

そのための基礎調査が2011年9月15日に終了し、次の段階に進む予定だ。

引用:Tech-on

かなり、形式的なお言葉のように感じますが、日本企業が参加できない内容でもないはずです。

このデザーテック構想での主な発電方法として考えられる太陽光発電ですが、

現在、欧米諸国や日本などの先進国企業にとって太陽光発電は製造コストと言う点で苦戦中です。

 

2008年の経済不況およびスペイン政府が補助を突然停止したことにより、太陽光発電産業の成長はバブル現象的な様相を示した。

好況から一転して各国・地域政府が急きょ補助を減らすなどしたため、太陽電池の価格は急速に低下した。

その時点まで技術をリードしていた欧州や日本のメーカーは、価格競争力不足のため中国と台湾に追われ、「市場は欧州と日本、生産はアジア」という局面になった。

 欧州と日本のメーカーは,景気が良い時は利益を出せるが、不況になると設備稼働率が低下し、価格低下と相ま
って赤字に転落してしまった。

一方、アジアの大手メーカーは、比較的安定な注文があり、10~20%の利益を保つことができた。

この結果、アジア・メーカーの生産能力がどんどん大きくなり、欧州と日本のメーカーは閉鎖や海外移転を余儀なくされた。

 引用:Tech-on

現にアメリカのSolyndra社(太陽電池メーカー)は2011年8月末に破産しています。

2011年8月31日、太陽電池メーカーの米Solyndra社が連邦倒産法第11章(Chapter 11)の適用を申請した。

同社の太陽電池は、円筒形の一風変わった外見が特徴である。

そのユニークな形状以上に“Solyndra”の名を世に知らしめたのは、2010年5月のオバマ大統領の視察だろう。大統領は円筒形の太陽電池を前に「グリーン・ニューディール」政策が切り開く未来について力強く講演した。

Solyndra社の他にも、注目を集めた太陽電池メーカーが次々に力尽きている。

リボンSiと呼ぶ短冊状の基板を利用する米Evergreen Solar社や、米Intel社から独立した米SpectraWatt社も、2011年8月に破産に追い込まれた。

もちろん日本の太陽電池メーカーもアジアの新興国にかなり押されている状況かと思います。

このような状況に対して勝機を見出すには、信頼性と高効率性です。

現在、太陽電池には車の車検のような品質に対する世界基準の規格がないようで、品質も当然バラバラ。

2011年1月に、京セラが信頼性をアピールする戦略を説明している。

京セラは「現在の市場は低価格重視と信頼性重視に二極化しているが、将来は信頼性で選ぶ時代になる」と宣言した。

8月には、太陽光発電協会(JPEA)代表理事で、シャープ代表取締役社長の片山幹雄氏が、「太陽光発電システムの長期間の発電を担保する、自動車の車検制度のような品質保証制度が必要。

そのための基準作りを始めている」と述べた。

引用:Tech-on

早く、世界規格を作らなければ、今回のデザーテック構想でも、今勢いのある中国や台湾メーカーに受注を取られてしまうのではと思ってしまいます。

 2012年が早く“経済復活の年”になるといいですね。

  

ありがとうございます。

 

ということで、表題のとおりなのだが、地震から半年を過ぎる現在、それでも我々は大本営発表を、頭を垂れながらラジオで聞くしかない、という現状なのかもしれない、というおハナシ。

まずは文部科学省発表、4月27日の飛散マップ。

ごらんのように、福島県のいわゆる「30キロ圏内」に限定されたかのような、当時良く我々が目にした地図がそこには存在していた。

asahi.com(朝日新聞社):福島県内の放射線量、詳細な汚染マップ作成 文科省 – 社会

さて、次。

以下は5月6日、ゴールデンウィーク最終日に文部科学省から発表されたデータ。

しれっと「80キロ圏内」。

福島市にまでその汚染が及んでいる、という事実を福島県民のみなさんが初めて公に認識する日となった。

航空機計測もとに「地表汚染マップ」 日米共同で制作

ポイントは

「日米共同で制作」というところかもしれぬ。

さて、そして下記は8月29日発表地図データ。「100キロ圏内」。

ついに、福島県外までの汚染を文部科学省が発表した日。

このときは初の「土の汚染」を調べたものであり、信憑性の高いデータとなっていた。

asahi.com(朝日新聞社):セシウム汚染土壌マップ発表 文科省、原発百キロ圏内 – 社会

さて、そして昨日9月28日、ついに汚染マップに関東地方が堂々の登場です。

次回発表時はついに東京地方がお目見えか。

asahi.com(朝日新聞社):セシウム飛散、250キロ以遠にも 群馬の汚染地図公表 – 社会

測定方法や単位の相違等、突っ込みどころは満載であるのだが、ここで言いたいことはそんなことではなくて、大本営発表が時を追うごとに「実は戦況は悪化していた」という「伝え方」になっているという事実である。

我々はインターネットというツールを用いるようになって、「テレビのニュースなんか見なくても情報は精査して得られるんだもんね」とか、「インターネットニュースはスピードが一番だよね」とか言っちゃっているが、はたしてそれは事実だったのかと。

未だにお上の握る情報、発表に、我々国民は左右されているのではないのか、という警鐘を本日は鳴らしてみる。

それでは、地震直後の海外メディアにおける「日本放射能汚染地図」一覧も合わせてご確認を。

肝が冷える。

これからされるであろう、差別と闘っていかねばならない件。 | Pocketworks : Idea Portal

原発のエントリーばっかりで申し訳ないなあ。

でも、関連エントリーも以下記しておきます。

そうなんだよな。俺たちはいいけど、俺たちの子どもには申し訳ないとしか言いようがないんだよな。

2011.07.27 国の原発対応に満身の怒り – 児玉龍彦 | Pocketworks : Idea Portal

ということで、話題の「原発ジプシー」を買ってしまいました。

今本屋さんで平積みされているかも。

著者堀江邦夫さんが、原発下請け労働者として、全面マスクをかぶり、現場に立ち入ってレポートした本であります。

「いよいよ、あしたからですか・・・」

Nさんの自宅を出て間もなくだった。彼はひとりごとのようにポツリとそう行ったのを最後に、口をつぐんでしまった。

いつも温和な物腰の彼。その彼がなぜ今夜に限って、これほどの厳しい表情で押し黙っているのか。。。その原因が、私の明日からの「行動」にあることは、まず間違いなかった。

明日から私は、一労働者として原発の作業に従事することになっていた。

※「原発ジプシー」プロローグより抜粋

そして、プロローグのあと目次があるんですけれども、「目次」の文言がとにかくすごくて、実際ここを見て小生は本の購入を決めたようなところがあった。

・採用決定

・原発労働者の過去

・「わしらを差別するのか」

・管理ナンバー21851639

・「計画線量」の無計画性

・露骨な社員との「差別」

・突然噴き出した「放射能汚染水」

・行方不明者の軌跡

・続出する線量計の「振り切れ」

・「事故隠し」と「労災隠し」

・子どもの誕生にも不安の影

・「安全教育調査」という名の「思想調査」

・続出する故障、事故

・町中に拡散する放射性物質

・そして体内被ばくが残った

※「原発ジプシー」目次より抜粋

おいおいおい、といった、東スポも真っ青な見出しが躍るわけです。

そして、目次のちにシーベルトとかの単位の説明があり、見開きをめくると

「おいおいマジかよ」

という海水浴場&美浜原発という象徴的な写真が。

これは肝が冷えますね。

※本画像は別のブログさんからお借りしたものです。

「原発ジプシー」久しぶりに水も飲まずに、3時間ぐらいでガーっと読んでしまった。

原発に限らず、下請け労働や、人の見ていないところでの肉体労働等、理不尽な条件下でのシゴトって星の数ほどあるんだろうけれども、「体内被ばく」が残った人間を明らかに使い捨てる、という点が前提にされている事実を考えると、これほど「利権」や「資本」、「国家権力」の論理のひずみが集約された労働も他に無いだろうと感じた。

しかし、俺は今も電力を消費し毎日を生きており、そうした意味では彼らのお陰さまで生かされている側でもある。

ただ、メディアとして、「原発は安全です」「原子力はクリーンなエネルギーです」といった紹介のされ方を成されているものは多々あるが、「原発ヤバいですよ」という逆のベクトルからのリポートというものが少ないので、世のバランスを取る意味でエントリーです。両者バランスを取る意味で、読んでみる必要はある気がします。

※末筆ですが注意点として。本書はあとがきは東北大震災後に書かれておりますが、本文は30年前のものですから、現在は改善されている点が原発にもあるかもしれません。

※関連エントリー

「原発がどんなものか知ってほしい」~引用と私見~

今日は自然エネルギーとは異なる注目すべきエネルギーの紹介です。

地球にたくさんある水素(※)を元に膨大なエネルギーを作り出す技術

名前は レーザー核融合

原子力とは異なり、放射能も極めて微量でクリーンとのこと。

自然エネルギー発電と比べてエネルギー生産量は桁違い。

実現にはまだ時間が掛かりそうですが最近再注目されているようです。

特に国家レベルで力を入れているのがアメリカ

米政府は約4000億円を投じてレーザー核融合施設「国立点火施設(NIF)」を建設しています。

引用:YouTube

 

引用:Mail Online

まだレーザー核融合の成功例はないようですが来年の2012年にNIFで“点火”する計画とのこと。

成功するか楽しみです。

このレーザー核融合についてわかりやすく解説してくれているのが以下のページ

■レーザー核融合って何?

核融合の原理

太陽をはじめとして、宇宙で輝いている恒星のエネルギーは未来のエネルギー源といわれる核融合によって供給されています。

2つの原子核が十分近づくと、原子核の間に働く引力(核力)が静電的な反発力(クーロン力)に打ち勝って1つに融合し、新しい原子核が生まれます。

これを核融合反応と呼びます。重水素(D)や三重水素(T)のような軽い元素は比較的容易に核融合反応が起こります。

この場合には、核融合反応によってヘリウムと中性子ができ、全質量がわずかに減少します。

この減少した質量に相当する17.6メガ電子ボルトのエネルギーが重水素-三重水素核融合反応に伴なって発生します(E=Δmc^2)。

 引用:大阪大学レーザーエネルギー学研究センター

わかりずらかったらすみません。

すごくザックリ言うと、“原子が軽くなった時に膨大なエネルギーが発生する”のです。

このレーザー核融合

日本企業も注目しているようです。

■阪大・浜ホト・トヨタが挑む「夢の発電設備」 レーザー核融合

遠い将来をにらんだ「夢の発電設備」として「レーザー核融合」の研究も進められている。

核融合と言っても、原子力ではなく、光を増幅させて強力なレーザー光線を作り、そこで生じるエネルギーを取り出す発電技術だ。
核分裂反応を利用する原発よりも安全性が圧倒的に高いとされ、米国のオバマ政権も力を入れている。この分野では日本も負けていない。
実は浜松ホトニクス、トヨタ自動車、大阪大学などが次世代技術の開発を急いでいる

これは、重水素などで構成する燃料に強力なレーザーを照射して一気に圧縮させ、原子核同士が融合する際に発生するエネルギーを取り出す。

技術的に説明するのは難しいが、簡単に言えば、太陽のエネルギーと同じ仕組みだ

それゆえ、「地上に太陽を」を合言葉に、人類未踏のエネルギーの獲得に向け、世界のレーザー研究者たちが研究に取り組んでいる。

引用:日経新聞

 ここで出てきました“浜松ホトニクス”。

地下天文台「スーパーカミオカンデ」の光電子増倍管を作った会社で有名です

 

 

 

この浜松ホトニクスはレーザーなど光分野の技術でも世界でも突出した存在のようでして

レーザー核融合の光源になる半導体レーザーを独自開発しているようです。

頼もしい限りです。

アメリカに負けていられませんが、

来年2012年のNIFでの実験が成功すれば、実用化への動きがいっそう加速すると思います。

エネルギー問題が心配ですからできるだけ早く実用化されるように応援しています。

なんせ実現できれば、非効率的な自然エネルギー発電設備のために無駄な国家予算(つまりは私たちの税金)を使わずに済むはずですし。

   

ありがとうございます。

      

※重水素(D)や三重水素(T)が用いられる。

植物工場で復興!

ここ数年注目されるようになりました植物工場

   

都心でも、空いたスペースで野菜が生産出来るといった点で注目されていたかと思っていましたが、震災で大きな被害を被った東北地方の農業復興のために利用しようといった動きもあるようです。

■植物工場、東北復興のスマートシティで「増殖」

「植物工場」の注目度が急速に上がっている。

背景にあるのは、東日本大震災に伴う津波による田畑の塩害や、福島第1原子力発電所の事故で漏洩した放射性物質による土壌汚染である。

生産者側は、安心して農業を続けられる仕組みを切望していて、一方で消費者もこれまで以上に「食の安全」に注目している。

こうした状況の急変に対応できる策として、浮上したのが植物工場である。

東北地方の復興でスマートシティを建設しようとの計画が今、多くの自治体によって進められているが、その中に植物工場の建設・運営を組み入れ、農業の再生を目指そうという例が増えているのだ。

引用:日経新聞

確かに農業をしていた場所が農業の出来ない環境になってしまうとなると、確かに環境の影響を受けにくい植物工場は実に有効だと感じます。

この植物工場。

推進するのは自治体だけではなく、政府も規制・制度確立や人材育成、金融支援など色々しているようでして、

実は 2009年から経済産業省のロビーには植物工場が設置されているようです。

でも現在、植物工場で生産しているのは以下のような緑野菜が中心。

<スイートバジル>          <クレソン>            <フリルレタス>

そんな植物工場の最先端はじつは日本ではなく、風の国“オランダ

植物工場の先進国であるオランダでは、高度化されたガラス温室などの大規模施設で周年計画生産を行い、高い生産性を有している。

オランダの研究機関の統計データによると、同国の植物工場における食用野菜の生産量は約150万トン、2006年の生産高ベースで13億3,000万ユーロ(約2,000億円)となっている。

主な生産品目はトマトパプリカきゅうりの3品種で、全体の90%を占める。

トマトの生産性では日本の3倍近い収量をもつ。

引用:環境ビジネス

日本の市場規模が約200億円程度。

オランダはその10倍程の市場規模があるという事なのでいかに進んでいるかがよくわかります。

しかし、日本の市場規模も今後ドンドン右肩上がりの成長が予測されています。

■矢野経済 国内植物工場の2015年度市場規模は09年比2.2倍に拡大

 矢野経済研究所は、オランダと日本の植物工場市場についての調査結果を発表した。

植物工場とは、人工的に高度な環境制御を行った施設で、植物を周年・計画生産するシステムをいう。日本の植物工場における2009年度の市場規模(食用野菜の出荷金額ベース)は138.62億円だった。

今後、右肩上がりで推移し、2015年度に310億円、2020年度に640億円に拡大していくと予測する。


引用:環境ビジネス

上のグラフのようにドンドン値段が安くなったら、植物工場産の野菜を食事のたびに口にする将来が来るかもしれません。

そして、輸入野菜より安くなったら自給率が上がるかもしれません。

これは非常に期待が持てます。

しかし、植物工場にも大きなデメリット。

特に今の日本には大きな心配ごとです。

植物工場に「停電」はダメージ

東日本大震災では東北地方の植物工場が被害を受けた。

首都圏では震災後、しばらく計画停電が実施されたが、電気の供給が止まる事態は植物工場の野菜には大きなダメージだ。

天候に左右されずに安定供給できると思われていた植物工場にとって、震災は「不測の事態」だった。

 「電力の供給を制限されてしまうと、通常の出荷ができなくなる」-。

震災以降、農林水産省花(か)き産業振興室では、植物工場を運営する会社から問い合わせや相談が相次いだ。

引用:MSN産経ニュース

そう。

電気で育つ以上、電気が供給されなくなると全く育たなくなってしまうのです。

電力事情が非常に不安定な現在の日本。

エネルギー政策もどこに向かっていくのかよくわからないため、単純に植物工場が有効とはいえないです。

電気は大切だなぁと当たり前のことながらつくづく感じます。

  

ありがとうございます。
     

一時期エコな代替燃料として話題なっていました、バイオ燃料

現在、このバイオ燃料の主流であるバイオエタノールとうもろこしサトウキビなどの植物(穀物)から精製されていますが

こういったガソリンに取って代わる燃料あらゆるものから作り出す研究が今もなお世界中で行われているようです。

今回はこういった研究内容をご紹介。 

古新聞から自動車の燃料を作り出すバクテリアが発見される

アメリカ・ルイジアナ州のニューオリンズにあるチュレイン大学の科学者たちが、古新聞からガソリンの代替燃料となる“バイオブタノール”生み出す新種のバクテリアを発見し、古新聞を使ってその菌に関する研究を進めています。

バイオブタノールの方がガソリンの代替燃料としては扱いやすい特徴を持っています。

TU-103と呼ばれるバクテリアは、有機化合物のセルロースから直接バイオブタノールを生成できるとされる初めての菌種です。

バイオブタノール生成可能なバクテリアは通常有酸素状態では死滅していまうのですが、「TU-103」は有酸素状態でも活動し続けることが可能。

無酸素状態を作り出すだけでもコストがかかってしまうので、このことはバイオブタノール生成にあたって大きな進展となります。

セルロース(※)はどの緑色植物にも含まれていて、最も成分豊富な有機化合物です。

これをバイオブタノールに変換することは多くの科学者の夢なのです」と、細胞分子学のDavid Mullin教授の研究室に所属している博士研究員のHarshad Velankarさんがコメントしました。
引用:Gigazine

ほぼすべての植物から取れるセルロース。

それをエネルギーにできるという事は

“植物から作られたあらゆるゴミもエネルギーになる”。

すごく将来性を感じる研究です。

日本では水産庁が“海を生かしたバイオエタノールの生産の研究”を2008年からしているようです。

■水産庁が海藻からバイオエタノール製造技術を研究開発・5年間で技術確立へ (2008年)

穀物(農地)よりも生産できる場所が多い海藻(海中)を原料にしてバイオエタノールを量産できれば、食物と「取り合い」をすることがなくなるのではないかと期待されている。

海藻は普段食べ慣れているわかめや昆布などではなく、【「海藻からバイオエタノールを400万トン/年生産」水産振興会構想発表・2013年から実証事業開始】などで伝えているような、成長が早く燃料作成に適している海藻を使う方針。

恐らくは「ホンダワラ」などを用いるものと思われる。

  <ホンダワラ>

引用:Garbagenews.com

 日本の特徴を生かした研究で実に面白いです。

ただ、海草を取るのはすごく大変そうに感じますが、プラスに考えれば新しい雇用の誕生になるかもしれません。

そして海外ですが

ちょっと代わったものからバイオ燃料を精製し、実用化されている国があるようです。

し尿から作るバイオ燃料を市バスに、ノルウェーの首都

下水はクリーンエネルギーの鍵となりうるか?ノルウェーの首都オスロ(Oslo)で2010年以降、人間のし尿から抽出したバイオ燃料を市バスで利用する計画が進んでいる。

「カーボンニュートラルな燃料だから、環境を汚染しにくい。騒音も少ないし、永遠に再生可能だ。(し尿処理の面でも環境保護の面でも)互いにメリットがある」と同プロジェクトに関わる市民の1人、オーレ・ヤコブ・ヨハンセン(Ole Jakob Johansen)さんは語る。

 市バスが使用する予定のバイオ燃料は、し尿から作られるメタンで、Bekkelaget下水処理場に集まるオスロ市の人口25万人のし尿が原料となる。
トイレに行くことで、年間8リットルのディーゼル燃料に等しい燃料を1人当たりが生み出す計算。1人分だけを見るとわずかかもしれないが、25万人分が集まれば、バス80台が10万キロずつ走れる分を十分にカバーする。
しかも、ディーゼルに比べバイオメタンは(カーボンニュートラルなため)ずっと環境に優しい。

 さらにディーゼル燃料と比較して、呼吸器疾患の原因となる2つの物質である窒素酸化物と微粒子の排出はそれぞれ78%、98%も削減される。バスの騒音も92%抑制される。

 引用:AFP BB news

25万人分が集まれば、バス80台が10万キロずつ走れる”という数字を見て

私達は毎日エネルギーを捨てているんだなぁと強く感じる面白い燃料の生産方法です。

最後に最近のバイオ燃料で最も興味を感じたのがこちら。

■火発の排ガスで「ミドリムシ」培養 → ミドリムシから作ったバイオ燃料で発電

動物と植物の中間的性質を持つ単細胞生物「ミドリムシ」を、多量の二酸化炭素(CO2)を含む火力発電所の排ガスを使って培養することにバイオベンチャー企業「ユーグレナ」(東京都)が成功した。

同社はミドリムシからバイオ燃料を作る技術も開発中で、排ガスのCO2を減らしたうえ、代替燃料を作る新たな温暖化対策として注目されそうだ。

 ミドリムシは体長約0.1ミリ、水田などにすむ。光合成によりCO2を吸収する植物の性質を持ちつつ、鞭毛(べんもう)という器官で動物のように動く。

光合成能力が高いのが特徴で、熱帯雨林の数十倍に達する。
 同社は05年、沖縄県石垣市に食用可能なミドリムシの大量培養施設を世界で初めて建設。ミドリムシを素材にした健康補助食品やクッキーを製造、販売している。

今年6月、沖縄電力金武(きん)火力発電所(沖縄県金武町)で、煙突から出る直前の排ガスをミドリムシの培養槽に吹き込む実験を行った。

 この排ガスはCO2濃度が大気の400倍近い約15%に達する。

ガスを入れた培養液は酸性になり、大半の生物は生きられないが、ミドリムシは順調に成長した。

増殖速度は空気を通した場合の最大20倍に達した。排ガス中の豊富なCO2で光合成をし、増殖したとみられる。

 小学校か中学校の授業に顕微鏡で見たミドリムシ。

将来の学校の教科書には“ミドリムシはエネルギーを生産者”としてのるのでしょうか。

じつに楽しみです。

最近は、バイオ自動車より電気自動車のほうが大きく取り上げられているように感じます。

 たしかに電気自動車のエネルギー効率はガソリン車に比べて非常に効率的です。

しかし、電気の発電自体に化石燃料が使われているのに対し、バイオ燃料100%で走る自動車ならばカーボンニュートラル(※)だからCO2排出量は0%。

より長期的に環境に適したエネルギーということを考えるとバイオ燃料は思った以上に不可欠なように私は感じます。

     

ありがとうございます。

      

※  カーボンニュートラル:何かを生産したり、一連の人為的活動を行った際に、排出される二酸化炭素と吸収される二酸化炭素が同じ量である、という概念。

※セルロース:植物細胞の細胞壁および繊維の主成分で、天然の植物質の1/3を占め、地球上で最も多く存在する炭水化物

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