クリエイティブの舞台裏
簡単そうで難しい?ロゴデザインのウラ
シンプルなクリエイティブだから簡単そうで難しい?
ロケットワークスロゴを例に具体的なプロセスを見てみよう。
はじめに、お客様のお話を聞かせていただきます。これが私たちの仕事の第一歩です。デザインイメージよりも、お客様の現状や作成するロゴタイプに込める「思い」を共有すること、それが問題点の発見と達成すべきビジョンを明確化する指針になります。
ロケットワークスの場合は、会社に賭ける思いを文章にして、クリエイティブに渡す事をしました。ロケットワークスのように、自分の会社の会社概要や会社のロゴマークの制作は難しいと考える会社は多いと思います。人間、自分の事となると実はよくわかっていないことが多いのです。それでも、会社をスタートしようと思った時の純粋な気持ちをなるべくストレートに反映させようと、自筆の文章で数ページをFAXで渡しました。
目的に合ったアプローチでリサーチします。リサーチデータを元に、解決方法・施策を絞り込み、ポジショニングとプログラム計画の指針となります。オリエンテーションでお伺いしたお話からキーワード抽出し、コンセプトを決定します。
オリエンテーションから帰った後、競合他社、似た名称のロゴタイプなど、さまざまな角度からリサーチを行います。 今回は、ロシアの古い切手のビジュアルの多くをピックアップしました。また、「ロケット」というワードに込められたイメージをさまざまな角度からリサーチました。ロシアの科学者Konstantin Tsiolkouskyの話や超ひも理論話など、いくつかのストーリーを組み立てました。改めて考えると、このフェーズでは、クライアントニーズと制作アプローチにズレが出ています。このような意識のズレは、制作を進めていく過程ではよくある事で、後のフェーズで軌道修正することになります。
いくつかの仮ストーリーをご説明しながら、ラフスケッチをお見せいたします。ここではお客様のファーストインプレッションを重要視いたします。スケッチを見比べることではなく、「なんとなくコレだ!」というインスピレーションをお聞かせください。そして、CIのキーとなるイメージのすり合わせを行います。
リサーチデータやストーリーを元に、手書きラフスケッチを起こしたものを、ファーストインプレッションプレビューしました。
ラフスケッチでピンと来たイメージから、もう一度、CIのキーとなるイメージ、つまりはロケットワークスという名称に込められた思いを整理しました。①ロケット・・・「夢」「少年の心」、ポップなイメージ、ドキドキ感。②宇宙・・・非現実なイメージ。FUTUREなイメージ。新次元の企業のイメージ。③企業ベクトル・・・ステキなプレゼント。真っ直ぐな一生懸命さ。プレイヤーとプレイヤーを繋ぐネットワーカー。
Step 3
グラフィックデザイン・バリエーション
補正されたコンセプトを元にグラフィックデザインに入ります。基礎となるロゴタイプを制作し、バリエーションを制作していきます。ここでも、シンプルなグラフィックデザインと手書きのイメージを繰り返し起こしながら、イメージを固めて行きます。
球体に有機的なうねりを加えたモチーフで「魂(たましい)」を表現しつつ、ロケットワークスの「R」の文字を表すグラフィックを作成しました。グラフィックデザインは大きな真円と小さな円などなるべく少ない要素で構成するように心がけ、美しいロゴタイプになるようデザインしました。基本となるグラフィックデザインからもう一度手書きのイメージを起こして、グラデーションを使ったバリエーションも制作し、プレゼンテーションに望みました。
最後に、カラー別のロゴタイプルールブックを作成します。
デザインされたロゴは、それぞれの使用する場面に於いて、決まったルールを適用しています。このルールをなるべく守って行くこと、そして長く使って行くことが重要です。
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